事業内容

グリーンサイクルのこだわり

グリーンサイクルの成り立ち・運営には、家電メーカーが大きくかかわっています。そのため、単なる中間処理施設としてではなく家電メーカーが培ってきた「モノづくりの精神」を家電リサイクルに生かし、徹底した資源の有効活用、資源の高品質化、作業の効率化などこだわりを持って取り組んでいます。

誰もが活躍できる職場へ

テレビなどの家電4品目は大きく重いため、そのリサイクル作業は大変な重労働となり、体力のある男性が中心となっての作業でした。
グリーンサイクルでは、誰もがリサイクルの現場で活躍してもらえるよう、負荷の高い作業を洗い出し、機械化や専用工具の開発などを通じて、女性や高齢の方も活躍できる職場づくりに努めています。

より働きやすい環境づくり

長年使われた家電製品の中には、たくさんのほこりや汚れがあります。そのまま解体すると飛散してしまい、作業者や作業エリアが汚れてしまいます。
グリーンサイクルでは、作業前に家電製品内のほこりや砂を除去し、作業エリアに持ち込まない工夫をしています。また作業中に舞い上がってしまった細かなほこりもすべて集塵することでクリーンな作業環境を維持しています。

限りある資源を無駄にしないために

家電製品に使われていた資源を、可能な限りもう一度資源として活用できるよう、さまざまな出荷先と協力しています。
鉄や銅などの金属は勿論、プラスチックやブラウン管のガラス、さらには水銀や鉛を使った部品もリサイクルし、それぞれ原材料へと生まれ変わります。
最終的に埋め立てられるものは1%未満です。

より使いやすい資源を提供する

リサイクルされた資源の品質は、純度によって決まります。いかに純度を高めるか、不純物を入れないかが重要なポイントとなります。
特にプラスチックでは、不純物が混ざれば混ざるほど品質が劣り、あまり強度を必要としないプラスチック製品にしか使用できなくなります。
回収する部品の見極めや機械選別の精度向上のほか、プラスチックを素材ごとに回収し専用の機械で破砕することで、極めて純度の高いプラスチックを作り出しています。

自動化の推進

磁力選別機によって選り分けられた鉄には、銅などの異物が紛れ込むことがあります。鉄の品質を保つためにはそれらの異物を取り除く必要があり、その作業(ピッキング)は従来人の手で行っていました。しかし、作業する場所は粉塵や暑熱があり、作業者にとって大きな負担となっていました。
そこでAIを搭載したロボットを導入し、人の手で行っていた作業を自動化することで、それらの懸念をなくすことができました。
また、人手不足の解消にもつながりました。

更なる付加価値の追求

グリーンサイクルでは、液晶テレビなどから回収される制御基板からICなどの素子を剥離(はくり)することで、より効率よく資源を回収しています。
物理的に素子をはがしとることで、主に貴金属の回収効率があがり、付加価値の向上につながっています。
また、重要な鉱物資源であるタンタルに注目し、回収した素子の中からタンタルコンデンサを選択的に回収する仕組みを構築しました。これにより、従来リサイクルすることが困難だったタンタルを、もう一度原料として使用できるようになりました。

未来のリサイクルに向けて

グリーンサイクルでは、メーカーと協力してリサイクルのノウハウを次の製品づくりに活かす取り組みをしています。「リサイクルにとって良いこと・悪いこと」を設計者と一緒に考えることで、よりリサイクルしやすい製品をつくっています。
リサイクル配慮設計の効果が実際の解体に反映されるのはその製品がリサイクルされる十数年先のことですが、『未来のリサイクル』のために皆で協力しています。

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